「双極性障害によるうつ」と「うつ病によるうつ」を診察で区別する有効な方法は今のところは無いとされている。（光トポグラフィー検査などは存在する）
実際、双極性障害の患者さんが正しい診断を受けるには、平均7.5年かかるといわれているね。
正確な診断のためには、過去に躁状態になったことがあるかどうか（忙しくて何日も徹夜した、急にアイデアが湧いてきた、など）を正しく医師に伝えることが大切。
家族や周囲の人の意見を聞いてみると、自分でも気づかなかった躁状態が出てくることが多い😨
受診する前によく相談しておこう！
また、家族や親戚に双極性障害の方がいる場合は、参考として医師に伝えたり、より正確な診断をしてもらおう。
こんな経験はない？
躁状態の症状
・気分が高揚し、エネルギッシュな気分になる
・あまり眠らなくても力がみなぎってくる
・急に偉くなったような気分になる
・何でもできるような気がする
・饒舌になる
・アイデアがポンポン出てくる
・怒りっぽくなる
・すぐに気が散ってしまう
・じっとしていられない
・浪費癖が出る
・性的逸脱
うつ病の症状
・気分が落ち込む
・眠ってばかりいる
・やる気が出ない
・楽しいことができない
・疲れやすい
・何をやってもうまくいかない
・自分の能力を発揮できない自分を責めてしまう
・決断力がない
・死にたい
・食欲がない
躁とうつの症状
さて、上記のような症状はある？
そしてそれはいつごろからかな？
何年前のことでも良いから、思い当たることを医師に相談してみてね！
あとは、症状が出る前の普段の性格がどんな感じだったかを医師に説明するのも良いよ！！
躁だとなぜひどいことを言うの？
特に双極Ⅰ型の激しい躁状態では、怒りっぽくなったり、自分がみんなより優れていると思ったりして、家族や周囲の人を不快にさせるようなことを言うことがあるね。
でも！
それは双極性障害という病気が言わせること。
だから感情的にならずに早めに病院へ行くようにして欲しい。
治療しないとどうなるのか？
双極性障害は、予防的な治療を行わなければ、ほとんどの場合、再発する病気と言われている😥
そして、再発を繰り返すうちに、社会的な信用や財産、仕事を失ったり、家族から見捨てられたりすることもあるから大変😣
ただ、早期に適切な治療を開始すれば、そのような社会的なダメージを防ぐことができます。
怖いのが、再発を繰り返すたびに、次に発症するまでの時間が短くなっていく。
だから再発を繰り返すと「ラピッドサイクリング」というのが誘発されることがあるんだよ。
循環が激しいと予防治療が効きにくくなり、良い時期（寛解期）がほとんどなくなることも😰
躁状態とうつ状態が混在して現れる『混合状態』というのも存在していて「消えたい」という強い欲求がある一方で、行動的になることもあるから、この時は特に最悪の事態にならないような配慮が必要だよ！！！
