双極性障害とは、気分が高揚したり、落ち込んだりする脳の病気で、躁病とうつ病のエピソードが繰り返し起こる。
双極性障害には、激しい躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性I型と、軽い躁状態(軽躁状態)と抑うつ状態を繰り返す双極性II型があるんだ!
躁状態では、活動的になり、誰にでも話しかけ、一睡もせずに動き回ったりする😨
ギャンブルに全財産をつぎ込んだり、高額なローンを組んで買い物をしたり、上司と大喧嘩して辞表を叩きつけるなど、社会的信用や財産、仕事を失う激しい状態になることも💸
一方、普段より妙に活動的で、周囲から「あの人らしくない」「元気が良すぎる」と思われる軽い状態を軽躁状態と呼ぶ。
一方、抑うつ状態では、一日中憂鬱な気分で眠れなかったり、逆に眠りすぎてしまったりすることがあるね、、、。
また、今まで好きだった趣味やテレビ番組に興味がなくなったり、食欲がなくなったり、体を動かすのが億劫になったりすることもある。
双極性障害は、世界では約100人に1人の割合で発症しているとのデータがあるみたい。
日本ではさらに少なく、500人に1人といわれている。
いずれにせよ、決して珍しい病気ではないってこと!
発症しやすさに男女差はなく、20~30代に多い病気で、中学生から高齢者まで幅広い年齢層で発症する可能性がある。
双極性障害(躁うつ病)は、うつ病とは違う
双極性障害は、一般に「躁うつ病」と呼ばれていて、こっちの方が馴染みがある人もいると思う。
なんとなく「うつ病」と似ているけど、両者は全く別の病気で、薬も異なる💊
うつ病は単極性うつ病とも呼ばれ、気分が落ち込む、やる気が出ない、眠れないなどのうつ症状だけが現れる病気で、双極性障害はうつ状態と躁・軽躁状態が繰り返される病気と言われているよ。
単極性うつ病と双極性障害
双極性障害の患者さんの多くはうつ病を呈しているけど、躁病エピソードが発症して初めて双極性障害と診断されることが多い。
うつ病の治療には主に抗うつ薬が、双極性障害の治療には気分安定薬や抗精神病薬が使用されることが多いね!
自分では躁状態がわからない
一般に、患者さん自身は躁状態を病気として認識することはできないんだよ!
患者さんの中には、いつもより気分がよくて、これが本来の自分だと思う人がかなり多い!!
そのため、受診を決意するのは、たいてい落ち込んだり、苦しんだりするような状態のときだというわけ。
特に、双極II型の軽躁状態はI型ほど強くないので、うつ病と診断されることが多い。
海外では、うつ病の症状で受診した患者さんの16%が双極性障害と判明したとの報告もあるくらいだからね。
そして、うつ病と躁病が混在して見える混合状態も起こり得るから怖いところ😥
双極性障害のうつ状態に気づかず、抗うつ薬による治療を続けると、うつ状態が治らないだけでなく、突然躁状態(躁病)になる危険性も⚠️
特に、三環系抗うつ薬と呼ばれる古いタイプの抗うつ薬は、躁病エピソードに加えて、1年以内に躁状態とうつ状態を4回以上繰り返すラピッドサイクリングを誘発することがあるので、注意が必要なんだってさ!
※オレは医療従事者ではないのであくまでも参考程度にお願いします